最盛期には、八千石程のお酒を製造していたようです。当時は「万長」という銘柄を中心に展開し 地元の人々を中心に長年の間 親しまれ続けていました。 しかし、平成六年九月三代目藤岡義文の急死がきっかけとなり 平成七年に藤岡 酒造の歴史は一旦幕を閉じます。
「なんとかもう一度お酒を造りたい…」五代目蔵元・藤岡正章が各地の酒蔵で 勉強を重ね多くの人たちの協力のもと 平成十四年新しい酒蔵の建築から「藤岡酒造」の再生を試み その冬蔵元自ら杜氏となり新しいお酒を造り始めました。
その年出来たお酒はわずか二十八石(約5000リットル) 新しく造ったお酒は全て手作りの純米酒。そのお酒には「蒼空」と名付けました。まさに青空を思わせるような爽やかで優しい味わいは今 藤岡酒造の新しい歴史を作ろうとしています。 ※1石=180リットル(一升瓶で100本)